2011/01/16

髪結いの亭主

髪結いの亭主
パトリス・ルコント、私のもっとも好きな監督の一人。台湾に戻ってからほとんど彼の映画を観ることができず、知らない間、近年の彼の作品を見過ごしてしてしまった。この映画はもしかして、初めて見たルコントの作品なのかもしれない。しかし、記憶があまりにも遠のいて、思い出すことすらできない。当初は、上海からの友人は、幸せの絶頂にある人間がなぜあのような行動を起こすのか理解出来ないと言った。わたしはなんとなくだけど、分かるような気がする。悲劇に詩が宿るわけではないが、幸福の頂点に登り詰めた人間の、ある種の矛盾。幸せを引き止めることの可能性・不可能性、極端に少ない登場人物でいろいろなものをみせられた。

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