2011/08/03

この世界は逆さまにできている

この世界は逆さまにできている
なにを言い出すのか。あるいは、なにが言いたいのか、と思われるかもしれない。いかに気味の悪いものに慣れ親しんでゆくかを描き出す過程、それがここ二十数年間あらゆるテクストの慣用法だと、いいたいのである。人によっては「異化」の手法だという言い方をする。だが、それを「異化」の手法だと言ってしまえば、すべての書物に通用してしまう、それはやや都合が悪いのだ。ここでは区別して考えたい、仮にそれがしばしのあいだでもよいのだ。

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