2011/02/10

親密すぎるうちあけ話

親密すぎるうちあけ話 Confidences Trop Intimes
「これは型にはまらない、驚くべき親密な出逢いの物語」。日本公開は2006年(おそらくフランスは2004)、ルコントの作品。ひとつの間違い?から始まった出逢い。堅物の税理士がカウンセラーに間違えられ、いきなり出てきた相談内容はよくあるありきたりの話。無理やりにカウンセラーにさせられる税理士の心理の裏側、気勝手に相談に乗る本物のカウンセラーモニエ先生、そして、それを察知する元妻の採った行動。すべては微妙な関係のなかで動かされていく。映画のなかに出てきたメロドラマ、イギリスの小説はなにを意味するのか?フィリップのダンスがもっとも見物!静かに運ばれていく物語のなかで唯一、男の色気をかいま見る軽快なシーンだった。はっきりとした恋愛の場面も性的関係の描写もないのに、官能的。これぞ、愛の巨匠ルコントが描くロマンスなのだ。小品だが、佳作。

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