アンジェラの灰 Angela's Ashes(1999)
2012-7-21, DVD。台湾では『天使的孩子』と訳されている。だいぶ前に買っておいたDVDを観る時間がなかなかとれずにいたのを、今回ようやく観る機会ができた。『アンジェラの灰』はタイトルを観た当初、ユダヤのことを描いたものかと思ったが、実際観てみると、まったくそのような話ではなかった。アメリカのピューリッツアー賞を受賞した作品から映像化された本作は、実はかなり見応えがあった。タイトルに「アンジェラの灰」とあるけど、実際、作品にアンジェラという人物の「灰」についてはなにも触れられていなかった。事情はどうだったか試しにインターネットで調べてみると、どうやら出版社側の意向で、アンジェラの亡き後まで描いた本作が長過ぎたため、主人公がニューヨーックに出て行くところまでしか掲載されていなかったという。それに続くものが『アンジェラの祈り』と訳されたともあるが、この映画のタイトルにそぐわぬ、アンジェラの「灰」なるものについてなにひとつ触れられていないのは、こうした事情があったのかもしれない。それにしても、受賞した作品が、タイトル通りに最後まで掲載されないまま出版されていたとは驚き。
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